2022.11.18
【15th開発レポート⑬】陸前高田レポート ~シェリール陸前高田工場~
こんにちは!FleepのPRを担当している吉澤です。
13回目は、いよいよ15th Anniversary Collection本番生産の様子をレポート!生産を手掛けるシェリール陸前高田工場の歩みと共にお届けします。
<工場設立のきっかけ>
シェリール陸前高田工場は、平成元年に陸前高田市竹駒町で創業しました。
女性用の下着の生産をメインにした縫製工場で、今年で創業33周年を迎えています。
設立のきっかけは、島崎の前社長が学生時代に、同級生の出身地である陸前高田市を旅した思い出でした。
当時は海外に進出する企業が多い時代。新工場の場所を決める際、「心を込めた商品づくりが出来る場所はどこか」と悩む中、前社長の頭に陸前高田の懐かしい風景が浮かびます。美しい自然や美味しい食べ物、そして人情に惹かれ、この地に工場をつくることを決断されました。
▲1990年頃の高田松原周辺
▲前社長・嶋﨑洋子 学生向けの企業説明会にて
▲創業初期の縫製ライン
社名のシェリールと言う言葉の意味は、フランス語で愛する・いつくしむという意味。
地域を愛し、社員を愛し、会社を愛し、そして生産する商品を愛するという意味が込められています。
その言葉の通り、社員の皆さんが会社を大切に考え、30年以上も経過した今もトイレや食堂などはいつもきれいに。階段の踊り場なども四季折々の飾りつけなどで女性が中心の会社ならではの心配りをしています。
<モノづくりの現場>
陸前高田工場の仕事は、主に裁断・縫製・検査の3つの部門に分かれています。
まず裁断部門では、可能な限り生地に無駄な余りを出さないようパターンを入れ込み裁断していきます。主に自動裁断機を使い、機械だけでは難しい繊細な作業は職人の手で行われます。
レース裁断は、レースの巾や柄の大きさ、方向によってパターンの配置が変化するため、機械ではなく手作業で裁断しています。
裁断の次は、いよいよ縫製。Fleepのやわらかい素材を縫製するために重要なのが、ミシン設定です。ミシンのメンテナンス作業は0コンマ何ミリという世界。想像以上に細やかな調整が行われ、ようやくFleepの生地が縫製できるようになります。
縫製ラインでは、ちょうど15th Anniversary Collectionの商品が投入されている最中でした!
お客様カラー投票で決まった「ピオニー」、とても華やかです♪
Fleepの素材は、まさに“職人泣かせ”。生産開始当初、スマイルコットンのデリケートでやわらかい素材を縫製することは熟練の職人でも難しく、慣れるまでに5年近くもかかったそうです。
見た目はシンプルでも、肌あたりを考慮した複雑な縫い方になっているため、その工程数は多いもので40工程以上に。やさしい肌あたりや着心地を実現するためには、長年培ってきた高い技術が必要とされます。
記念商品が職人たちの手で形になっていく様子に、いよいよファンの皆さんのもとに届けられるんだ!と、胸が熱くなる思いでした。
出来上がった商品は、この後1枚1枚検品し、商品に不備がないか厳しい基準でチェック。細かい部分までひとりひとりが目で見て、手で触れ、時間をかけて検品します。Fleepの品質を守るための大切な工程です。
最後は仕上げ~出荷作業。この日は、シンプルシリーズの仕上げに大忙しの様子でした。
Fleepのやわらかい素材をきれいにたたみ、梱包するのはとても骨の折れる作業です。
どの部門の皆さんも、常にハンドケアを念入りにして、商品に傷をつけることがないよう細心の注意を払いながら作業を行っています。
今回は、シェリール陸前高田工場のレポートをお届けしました。リアルな現場の様子、いかがでしたか?
15th Anniversary Collectionの生産風景はインスタライブのアーカイブからもご覧いただけますので、ぜひチェックしてください^^
*****************
入社した当初、初めてモノづくりの現場を目の当たりにしたのが、このシェリール陸前高田工場でした。
何も知らなかった私は、1枚の下着が様々な人や工程を経てできていること、その大半が手作業だということにとても驚きました。
今回の取材を通して、改めて工場の皆さんが積み重ねてきた歴史や存在の大きさを感じています。
Fleepを手に取った時、その裏側で活躍する人たちにも思いを馳せてもらえたら嬉しいです。
お客様の声と作り手の想いがつまった15th Anniversary Collectionは、12月2日(金)14時から発売予定です!発売まで楽しみにお待ちください^^
<余談コーナー>
取材中、工場のメンバーに「陸前高田と言ったら何ですか?」という質問をしてみました。
すると…
「海、高田松原、佐々木朗希選手(千葉ロッテマリーンズ)、ゆめちゃん(陸前高田市のゆるキャラ)、けんか七夕まつり、あとは小泉屋の米まんじゅう!」
▲画像:高田旅ナビ 小泉屋より
小泉屋の米まんじゅうは、昔から地元で愛される一品で、「すっごく美味しいんだよ~!」と工場メンバーのイチ押しでした!
新鮮な海産物や果物など、美味しい食材にも恵まれる陸前高田市。東北方面へ旅をされる際は、ぜひ足を運んでみてくださいね^^
陸前高田レポート ~市内スポット編~ はこちら
バックナンバーはこちら