2022.12.23
【15th開発レポート⑯】職人インタビュー ~ 陸前高田工場編~
こんにちは!FleepのPRを担当している吉澤です。
お客様の声から生まれた“15th Anniversary Collection”
たくさんのファンの皆さんから反響をいただき、ありがとうございます。
この度ご好評につき、15thブラとブラキャミのみ数量限定で再入荷が決定しました!
※M,Lサイズのみの再入荷です。
ファンの方々に支えられ、少しずつ進化をしてきたFleep。
しかしFleepが生まれた当初、この柔らかい素材を縫製することは熟練の縫製オペレーターでも困難を極めたそうです。
今回の開発レポートは、シェリール陸前高田工場の創業期や、Fleep生産開始当初の様子を知る中野さん(写真左)にお話しを伺いました。
吉澤:今日はよろしくお願いします!中野さんは、この工場が創業して間もなく入社されたと伺いました。そのきっかけとは?
中野:きっかけは本当に偶然でした。もともとモノづくりに興味があったため、初めての就職は東京に出て和裁職人になる修行をしていました。でもどうしても肌に合わなくて。
2年ほどで陸前高田に戻り、さあどうしようと考えていた矢先に、親戚の方がこの工場を紹介してくれたんです。
吉澤:初めは和裁をされていたんですね!
陸前高田工場に入社後、最初に担当されたのはどんなお仕事でしたか?
中野:入社当初は、比較的縫製が簡単な商品が流れるラインで、徐々に技術を身につけて行きました。当時はスリップなどのランジェリー商品が多かったですが、縫製ラインに流れる商品も随分変わりましたね。
吉澤:時代の流れと共に、取り扱う商品も大きく変化していったんですね。
中野:お客様の求める品質も自然と上がっていくため、常に「もうやるしかない」という状況でした。その分私たちも成長のチャンスがいただけて、徐々に技術も磨かれていきました。
私は縫うことが大好きで、しかも負けず嫌いな性格。同じ時間で1枚でも多く縫うぞ!と、勝手に自分自身と競争していて…(笑)
吉澤:ストイックな一面!現在中野さんは、縫製課長として現場をまとめられています。どのようなお仕事を担当されていますか?
中野:各縫製ラインの毎月の予定を組んだり、納期調整を行ったり、必要な時は縫製フォローに入ることもあります。
縫うことが好きだったので、縫製ラインの管理を任された時は反発しました(笑)
でも縫製が好きだからこそ、できることもあるはずだと思い直しました。
パソコンの作業は苦手だったんですが…頑張ってみようって。
吉澤:今年で陸前高田工場が33周年、Fleepは15周年という節目の年ですね。
これまでのお仕事を通して、特に印象的だったことは?
中野:初めてFleepが縫製ラインに入ってきた時は、本当に大変でした。
Fleepは縫い目を外側に出すため、今まで縫製していた下着と真逆のやり方をしないといけない。生産開始当初は、もうみんな迷ってしまって。いつもとは逆なんだと分かっていても、頭がついてかなかったです。
現場からは、「もうこの生地は大変過ぎて縫えない」とか、「頭がパンクしそう」というような声も上がっていました(笑)
吉澤:その当時の混乱が伺えます…。
中野:素材の特性によって、縫製時の手加減も大きく変わりますし、特にサマーシリーズの生地は端がカールしやすいので、それを手でおさえながら縫ったり…。時間をかけて慣れるしかありませんでした。
苦労を重ねてオペレーターの技術も必然的に向上し、今は工場を支えるブランドになっていますね。
吉澤:15年前の現場の皆さんに、「今はスムーズに縫えているよ!」って教えてあげたいですね!
縫うことが大好きな中野さん。中でもワクワクを感じる工程は何ですか?
中野:縫製リーダーを担当していた頃、仕様書をもとに先上げサンプル(量産前の見本サンプル)を作るのが楽しかったです。
全く0の状態から全工程を一人で縫い上げて「こういう風に形になるんだ!」って、とてもワクワクしました。
吉澤:モノづくりが好きという気持ちが伝わります。中野さんは、Fleepと他の商品は何が違うと感じますか?
中野:まず違うのは「素材」ですよね。生地がとんでもなく柔らかいです(笑)
ほんのちょっとのことで傷がついてしまうので、作業スペースの整理整頓や、ミシン周りにテープを貼ってカバーをするなど、細心の注意を払って生地を取り扱っています。
吉澤:今までお話を伺った職人さん全員が、「素材」の難しさについて語られていました。
こうした苦労を乗り越えて、今では年間1,000通以上ものお客様アンケートが届くようになりましたね。
中野:本当にあっという間ですね~!
今ではシリーズや商品数も増えて、たくさんのお客様に支えられています。15年前には想像もつかなかったです。
「全部Fleepに買い換えました」なんてコメントを見るととても嬉しいですし、すごい商品を縫っているんだと誇りに思います。
吉澤: 最後に、Fleepファンの皆さんに一言お願いします。
中野:初めてお客様アンケートを拝見した時、下着で悩んでいる方がこんなにいることを初めて知りました。
そのような方が一人でも二人でもいらっしゃるなら、作り続けていきたいです。
今までの高い品質を保ちながら、少しでも期待にお応えできるように頑張っていきます。
これからも応援よろしくお願いします。
吉澤:今日はありがとうございました!
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今回は、シェリール陸前高田工場より、中野さんのインタビューをお届けしました。
久しぶりに工場を訪れて感じたのは、現場の皆さんが良いモノづくりのために、見えない努力を日々積み重ねているということです。
例えばそれは、できる限り資材のムダを出さないための努力や、よりスムーズに生産するための、ほんの小さな工夫の数々。
こうした日々の見えない努力が実を結んで、今のFleepがあるのだと感じています。
15th Anniversary Collectionは、お客様の声はもちろん、この15年間の歴史がつまったコレクションです。
15thブラ・ブラキャミの再入荷は、2023年1月下旬頃を予定しています。
数に限りがありますので、気になる方はメルマガ登録と「再入荷」登録をしてお待ちください^^
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▼15th Anniversary Collection一覧
15thブラ【89049】
15thブラキャミ【89050】
15thスタンダードショーツ【89051】
15thハイライズショーツ【89052】
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